前立腺は「膀胱の前にある腺」という意味で名づけられた男性特有の器官です。栗の実ほどの大きさで、その中を尿道が通っています。

前立腺の最も大切な働きは、精液を構成する成分の1つである前立腺液を尿道に分泌することです。前立腺液は精子を運ぶと共に、精子に栄養を与える役目を担っています。弱い酸性である膣の中で精子の活動が衰えないようにする保護液としての機能もあります。

このように、前立腺は生殖機能に関係する器官ですから、働き出すのは思春期以降です。20歳ごろをピークに、30歳くらいまで、睾丸から出る男性ホルモンの作用で働きます。

しかし、生殖年齢の男性にとって大切な前立腺も、その役目を終えると、肥大して尿道をふさいだり、がんを発生させたりして健康を脅かすことがあります。